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​工房と製品

​桐生で絹製品の製造や草木染め、手織りなどの体験工房、絹糸製造・販売を行っています。絹は繊維製品だけでなく、健康や美容、衣料品など多岐にわたって使われています。そんな絹の可能性を信じものづくりに取り組んでいます。​​

​がら紡機

ガラボウ

風花の糸作りの特徴となる機械のひとつ。

綿糸をつむぐための機械で、繭けば(お蚕さんが最初に吐く糸で通常取り除かれる)や、製糸工場の作業工程の中で出る短い糸を用いた、太く風合いのある絹糸の製作が可能です。
 

繊維を一定方向に紡ぐカード処理を行った後、がら紡機で紬ぎ、蒸して撚り止め、綛揚げ、精練、コーン巻き、上巻き、草木染めを行います。

​がら紡機は繊維の長いものは不向きのため、野蚕のエリサンの精練した繭を糸にするなどもできます。

草木染め

草木染の絹糸

薔薇、桜、マリーゴールド、コチニール等…

特に薔薇染めにはこだわり、漢方で使われる薔薇(マイカイカ)を贅沢に使用しています。薔薇科の桜は、毎年十種類以上の木を染め、それぞれ少しずつ異なる桜色の糸を制作しています。

​フラミンゴ織機

フラミンゴ織り機

工房内でのすべての工程を実施するための重要な織の工程では、「フラミンゴ織り機」を採用しました。

この織り機は、40年前に「足が不自由な人でも織れる織り機を作ってほしい」というニーズを受けて京都手織機研究所が開発した織り機です。このおり機は、中央部分を回転させることで誰でも簡単に経糸を張ることができます。そして一度張った経糸の上に糸を重ねていくことで、初心者でも縞模様の布を織ることができます。また千鳥格子や網代織り、レース織り、二重織りの布なども簡単に作ることができます。

​この回転式整経機のようなフラミンゴ織り機だからこそ、伸縮するネットロウシルクを伸ばしながら簡単に張ることができるため、ポコポコしたテクスチャーや一部だけ縮ませたフリルのような特徴的なストールなどを生み出すことができます。

障碍者施設との取り組み

精練した繭

フラミンゴ織り機は障碍者のために開発された織り機であることから、風花では障碍者の方との共同でのモノづくりを大切にしています。現在8つの施設と協力し​キビソのボディタオルや洗顔用の絹泡ネットなどを製造しています。

8つの施設のうち3つの施設では養蚕を行っており、良質な繭はそのまま出荷されます。しかし出荷できない繭は、真綿作り、草木で染めて、糸を紡ぎ、ネックウォーマーなどの商品を製造しています。

また、養蚕農家さんが出荷できなかった選除繭を切って蛹と蛹カスをとり除いてもらい、ソーダ灰で精練して真綿を作っています。これらは草木染めしてみんなで糸を作っています。

​代表メッセージ

板野ちえ

絹が好きな人と一緒にものつくりしたいと思い、始めた工房です。色々な思いや考えが集まり新たな絹の道ができることを願っています。自分としては、自分がつくったものが人を暖かくできるかどうかを考えながら、ものづくりをしています。その絹が心も身体も温かくしてくれますように。

板野 ちえ

1955年生まれ。群馬県桐生市出身 桐生の絹糸屋に生まれ、桐生シルク株式会社で絹製品の企画製造を担当。2008年退職し、風花を設立。2017年に「ノコギリ屋根に工房を構えたい」という想いを実現し、桐生新町重要伝統的建造物群保存地区の付近にある国登録有形文化財の元レース工場の一角に工房を開設。自身の作品や絹製品の販売と体験教室を通して、絹の魅力を伝えている自称「絹職人」。

 

オリジナル製品

ご注文はお電話かお問合せよりご連絡ください。

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